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ひの木の炭 : 針葉樹 くぬぎの炭 : 広葉樹 |
デシケータに封入したアンモニアガスがどこまで試料(炭)に吸着され、ガス濃度が減衰していくのか、ガステック検知管で時系列に濃度を測定しました。
ひの木の炭は実験開始より急激に吸着し始め、3時間後にはほとんどアンモニア臭がない状態までになりました。(初期4000ppm⇒3時間後29ppm)
ガス種類 | :アンモニア(デシケータに0.5mlを滴下) |
試 料 | :ひの木の炭、竹炭、くぬぎの炭(同一窯で同時に焼いた炭)20g |
デシケータ | :12.37L |
測定器 | :ガステック検知管 |
温 度 | :22°C |
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デシケータの中に金アミを設置します。
その上に不織布を敷き、上に試料をおきます。
下部にバットをおき、その中にガーゼを敷きます。
上部に実験用ポート(孔)が3箇所ありますが、アルミテープで塞ぎます。 |
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炭は20gです。
不織布の上に広げるように配置します。
また、片側に少し寄せておきます。 |
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デシケータを上から撮影しています。
矢印のポートのアルミテープをめくり、アンモニアを滴下し、すぐ塞ぎます。
アンモニアは○部分の金アミの隙間から下に落ちます。 |
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金アミの隙間から落ちたアンモニアはガーゼに吸収され、ガス化します。
初期のガス濃度は4000ppm。(炭がない場合、3時間経過後も4000ppm) |
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時間毎にポートのアルミテープをめくり、ガステック検知管で、内部のアンモニア濃度を測定します。 |
同一重量(20g)の炭で、ひの木、竹、くぬぎのそれぞれ炭のアンモニア脱臭性を比較した場合、ひの木の性能が最も優れていました。
但し、この中でひの木は最も比重が小さく、ボリューム(容量)としては最も高くなるのです。
推定ですが、例えば竹炭を2倍の量入れた場合は、ひの木の炭と同等の能力を発揮すると思われます。
しかし、ひの木の炭と竹炭の重量単価はほぼ同等(志田工房で焼いた場合)で、コストパフォーマンスを考えた場合はひの木の炭が経済的ともいえます。
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